英語ができても翻訳はできない?

英語から日本語への翻訳ができると聞くと、英語ができれば簡単だと思いがちです。しかし、そう簡単ではありません。多くの方は学生の時代に英語の教科書を見て、変な日本語だなと思ったことがあるかと思います。実はこれが教えるために意訳ができず、直訳で翻訳しているからです。

しかしながら、実際に文庫本や映画といった多くのメディアが意訳で翻訳されています。これは翻訳の意訳と直訳の違いがあるからです。「意味が通じる」と「雰囲気が分かる」とは大きく異なるのです。

それでは、実際に映画翻訳を例えてみると、どんなものでしょう。””I love you.””という英語を日本語に直訳すると、「私はあなたを愛してます。」となるはずですが、意味はあっていますが、映画のシーンによっては固すぎることは言わざるを得ません。これを意訳するといくつかのパターンができます。「愛してるよ。」や「一生一緒にいてくれ。」は様々な言い回しが可能です。

この言い回しを考えながら、それが映画シーンや登場人物の性格に合うようにセリフを翻訳しなければならないのです。これには翻訳センスがかなり欠かせないものです。それを映画なら2時間分、文庫本なら300ページ分を考えなければならないというのですから、英語翻訳がいかに大変な仕事か分かるでしょう。字幕映画や翻訳本を勉強するときには、こういった知られない苦労があることで、存分に海外作品を楽しめることを知っておくといいでしょう。

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